CO2レーザーによるほくろ除去の効果は?
ほくろ除去のひとつの方法となるCO2レーザーは、一般的で平坦なほくろに対して除去効果を発揮するだけではありません。
他のレーザー治療のQスイッチレーザーやロングパルスレーザーでは、ほくろ除去治療が困難といわれる盛り上がったほくろや、色調が淡いほくろなど様々なほくろの除去にも効果を発揮するのです。
またQスイッチレーザーではメラニン色素だけを除去するので、元の母斑細胞が残ってしまうので、繰り返し照射して少しずつ色を淡くする必要があります。
しかしCO2レーザーなら、ある程度のメラニン色素を含めた母斑細胞全体を、一度の治療で除去できるといった効果を発揮することができるのです。
それから母斑細胞自体を一度の治療で完全に除去する方法では、深く切り取って縫い合わせるということもあるので、線状の傷痕が残ってしまいます。
そのような治療と比較して傷痕が目立ちにくいというメリットがCO2レーザーにはあるので、ケロイドになりやすい方はCO2レーザーの選択がおすすめです。
また瞼やまつ毛の間、小鼻など切除縫合手術では変形してしまう可能性がある部分のほくろも、CO2レーザーなら最小限の傷痕で最適なほくろ除去効果が得られます。
このように様々な効果やメリットがあるCO2レーザーによるほくろ除去ですが、デメリットはゼロではありません。
最大のデメリットといえることは、多少であっても悪性の疑いがあるほくろに対しては、病理検査ができないために適応外になってしまう点です。
また、1度の施術で深くまで削るとへこんでしまったり、逆に盛り上がったりしてしまうため、一旦皮膚が再生して再発が認めた時に再照射します。
このように再発のリスクがあるということや、完全に除去できない場合もあるということをデメリットに感じることもあるのです。
ただ後々の傷痕が目立たなくするために行われている対処なので、デメリットと一概には言えません。
それから10日前後軟膏外用やテープ保護などによるダウンタイムが必要で、その期間の一過性の赤みや炎症後色素沈着をデメリットに感じてしまうこともあるのです。