ほくろ除去に使用されるCO2レーザーの特徴は?
ほくろを除去する手軽なレーザー治療として、CO2レーザーが用いられることが多いです。
CO2レーザーは、波長10600nmの光エネルギーを照射することにより、水分を含んだ皮下組織に吸収されて強力な熱効果を発揮します。
その熱効果によって皮膚を蒸散してほくろ除去するといった特徴の治療方法で、ほくろのメラニンが標的でないために、薄い色調のほくろや盛り上がっているほくろにも適応できるといった特徴があるのです。
ただ、この時にほくろのある部分だけを削ってしまうと、そこだけが深く削れてしまう可能性があるので、正常な皮膚も緩やかに削ることになります。
このように、ほくろをきれいに除去するためには周囲の正常な皮膚もほくろの2倍程度削る必要があるのです。
CO2レーザーによるほくろ除去が終了したら、炎症後の色素沈着を防ぐために約7〜10日間程度、とても小さい肌色テープでカバーします。
このように絆創膏を貼るだけでメイクは翌日から可能ですが、紫外線を浴びると色素沈着を起こしやすくシミの原因になるので、医師の指示を守って紫外線対策をすることも大切です。
それから、CO2レーザーによるほくろ除去は、痛みや出血もほとんどなくて、傷跡も目立ちにくいといった特徴があって、そのためほくろ除去の方法として人気があります。
通常は1回の照射でほくろ除去が完了するのですが、ほくろの大きさや深さによって2〜3回の照射が必要な場合もあるのです。
またCO2レーザーは、単にほくろ除去だけでなくてイボ・シミ・小さい血管腫・酒さなど、色々な治療に適応できて利便性が高いという特徴もあります。
それからレーザーの購入代金が最も安価ということもあって、最も日本で普及しているのです。
ただ、その他にもQスイッチレーザーやYAGレーザー・アレキサンドライトレーザー・半導体レーザーなどのロングパルスレーザーがあります。
ほくろ除去のレーザー治療にダイオードレーザーを使用しているクリニックもあって、それぞれで特徴に違いがありますし、メリット・デメリットがありのます。