CO2レーザーはメスを使用して切開するわけではない
ほくろ除去の治療方法には様々ありますが、大きく分けると美容外科手術とレーザー治療の2つになります。
美容外科手術は、イボのように突起して大きく目立つほくろに対して行われることが多く、ほくろにメスを入れて切開除去し縫合せる方法です。
レーザー治療は、レーザーマシンを使用して肌に熱や刺激を与えてほくろを除去する治療法で、メスを使わないので傷跡が目立ちにくい治療方法といえます。
現在最も用いられているのがCO2レーザーで、水に反応するレーザーで波長10,600nmの赤外線領域の光を発します。
その為、CO2レーザーが放つ光が皮膚に含まれている水分に反応して熱エネルギーが発生し、その発生した熱によりほくろを瞬間的に蒸散することで皮膚が削られほくろ除去ができるのです。
治療時間は通常5分程度でメスを使用して切開するわけではないので、気軽に安心して治療することができます。
CO2レーザーは気になるほくろの除去だけではなくて、イボの除去治療や手術後の傷痕の改善、黒ずんだシミ・盛り上がったシミの改善などにも効果的な治療です。
またCO2レーザーは患部に照射することで、瞬間的に患部の組織を蒸散・蒸発させることにより切開することができます。
それから血管を閉じながら切開するので出血がほとんどありませんし、切口は神経やリンパ管も一緒に閉じられるために、ほぼ無痛で治療を受けることが可能です。
その為、歯科医院における歯の治療にも利用されていますし、獣医領域における手術・治療にも取り入れられていて、目の周囲・耳・口・その他のあらゆる部分に使用されています。
それから去勢や避妊・ガンなどの手術であったり、動物の口内炎や歯科治療にも使用されたりします。
CO2レーザーの蒸散作用は皮膚の表面に限られていて、深いところまで至らないために、患部の治癒が比較的早いです。
ただ、その為にほくろの状態によっては、CO2レーザーによる治療ではなくて切縫法の方が適していることもあります。